ごあいさつ

こんにちは。熊本小児科女性医師の会初代代表の藤中です。

私たちの会は、平成16年に、小児医療にかかわる女性医師のキャリア支援と親睦を目的として、設立されました。

小児科(あるいは小児外科)の医師をキャリアに選ばれた皆様は、未来ある子どもたちに少しでも貢献したいという願いをお持ちのことと思います。しかし、人生にはさまざまな予期せぬことが起こります。すばらしい人との出会い、突然の別れ、思いもよらぬ自身の病気、理想には程遠い子育て、年老いた親の介護、そういう人生のターニングポイントに遭遇したとき、自分のキャリアをどう紡いでいったらよいのか。

今まで多数の先輩医師たちが悩んできました。個人の努力と家族や職場の上司、同僚のよき理解、それだけで乗り越えることができるのでしょうか。一部のスーパーウーマンではなく、普通の女性が医師としてのキャリアを継続していくためには、それだけでは不十分であると、これまでの歴史が答えています。すなわち、勤務環境そのものの改善がどうしても必要なのです。

数年前から、「女性医師の就労支援」がメディアに取り上げられ、行政でも勤務環境を改善する必要性があることが認識されてきました。歓迎すべき変化ではありますが、実際にはまだまだ不十分です。しかし、本当に現場を良い方向に変えたいならば、人任せではなく、わたしたちひとりひとりが声を出さなければいけません。確かにひとりひとりの声は小さいかもしれません。しかし、その声をひとつに集めることでより大きな力に変えていくことができるはずです。

私たちの会は、会員の皆様の小さい声を確かな声にして、医師の勤務環境改善に向けて努力していきたいと考えております。女性医師が働きやすい職場は男性医師にとっても働きやすいはずです。すべての医師が自分のキャリアと私生活の両方を充実させ、実りある人生を送ることができるよう、応援していきたいと思っています。

ぜひ、会の趣旨にご賛同いただき、わたしたちと一緒に考え行動していきませんか。会員一同、皆様を心からお待ちしております。

平成22年7月 熊本小児科女性医師の会 初代代表 藤中高子

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